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2006年8月10日 (木)

まだ死んでいる部屋4(563冊たちとの別れ)

 昨日の記事(まだ死んでいる部屋3(備忘録))で300冊と言ったが、本日引き取ってもらった本は563冊に及んだ。ダンボールにして8箱である。

 心配した「値がつかないもの」は2冊だけ。それも汚れ等の理由ではなかった。単行本の体裁をした半雑誌的なものがダメであるらしい。しかし、それを除く563冊は、すべて引き取ってくれた。引き取り金額は20,930円。単純計算で約37円/冊となる。

 A5版の大きなものもかなりあったので、新刊としての価格は、平均すると650円~700円はいくだろう。そうすると合計40万円弱。それが2万円である。

 今回は金額面でこだわるつもりはなかった。しかし、本たちを集めたときの労力と、わかる人が見ればわかるであろう価値(絶版本も多いはず。それがカバーまできれいで、日焼けもしていない)からつけた金額ではなく、おそらく単純計算で求められたことに、ちょっとさびしい気分になった。

 引き取りにひとりで来てくれたAさんに、僕は言った。「コミックスは流通サイクルが早くて、よほど売れているものでない限り、割とすぐ絶版になっちゃうから、もう新刊では手に入らないものもあると思うよ。特定のファンなんかには高い価値になると思うよ」

 彼は素直に、「そうですね。うちでも本当はそのへんまでの目利きができればいいんですけどね」 と愛想よく言った。客商売している。まあ、実際にそこまでの目利きを企業として行うのは無理だし、査定の手間を考えると収支が合わなくなってしまうだろう。

 何でもAさんが言うには、本ならまだ簡単らしい。CDやゲームソフト、DVDなどは査定がとても大変であるらしい。確かにそれらは、中身を開いてすべて確認しないといけない。付属の歌詞カードやマニュアルがなかったり、足りなかったりするだけで、価値がガクンと下がる。そのあたりをちゃんと公平に査定するのは大変だろう。

 きょうびの古本屋業も大変だなぁ、と思ったものである。

 とにかく、563冊の本たちとお別れした。たぶん彼らが僕の部屋に戻ることは永遠にないだろう。どこかで大切にされることを祈る。

 暑い中ひとりで引き取りに来てくれたブックオフのAさんありがとう。

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コメント

こんばんは。
なんかブログの雰囲気変わりましたね。彩りなんかも明るくていい感じですね。しかし、563冊とはスゴイ数ですねぇ。ダンボールに入れる作業だけでも相当なもんでしょう。
私もビンテージもんのギターを持ってるんです。実は…。当時のただの道楽で持ってるだけなんですが…。で、この前、「もうこのギターを弾くこともないだろうなぁ」と思い電話で問い合わせたところ驚きの低価格…。「あぁ、そうですか。」って査定してもらいませんでした。さみし~い想いが残りましたねぇ。知る人が見ればわかってくれるのにって感じでね。
けいさんの場合もそうですよね。わかる人に譲れば金銭云々の前に救われるというか気分いいというか…。違ってたらすみません。次に使ったり読んだりしてくれる人がどういう人かわからないですが、ホントに大事にして欲しいものですよね。
では…。

投稿: 椎野恭治 | 2006年8月10日 (木) 21時22分

椎野恭治さま
コメントありがとうございます。
そうなんですよ。自分と同じかそれ以上に価値がわかる人に本当なら「差し上げたい」くらいなんですが。
まあしかたないですね。今日は引き取ってもらえただけよかったと思います。

投稿: あゆざかけい | 2006年8月10日 (木) 22時02分

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