映画感想4:インデペンデンス・デイ
●INDEPENDENCE DAY (インデペンデンス・デイ)
監督:ローランド・エメリッヒ
主演:ウィル・スミス、ビル・プルマン、ジェフ・ゴールドブラム
1996年
正直、面白かった。僕の嗜好には合ったと思う。後半がもっと悲壮であればなおよかった気もするが…。思えば十年前の作品だが、特撮はすごいと思った。
先に「宇宙戦争」を観たが、その題名から連想される内容は、「こっち」の作品のようなものだった。無論「あっち」が面白くなかったわけではない。「あっち」はどちらかというと「恐怖映画」だ。未知なる宇宙人に蹂躙される際の恐怖の描写は「あっち」の方がうまい。
面白かったが、ツッコミどころも結構あった。特に地球人をはるかに凌駕しているであろう宇宙人の扱う「コンピュータ」にあんなに簡単にアクセスできるのかは疑問だ(このことは、コンピュータのハッキングを描写しているすべての創作作品に言える。それとも、僕のような凡人には想像も付かないハッキングが存在しうるのだろうか?)。あと、数十キロサイズの巨大宇宙船に対して、戦闘機のミサイルごときでどうにかできるのかも疑問である。興ざめするほどではないが…。
「宇宙戦争」を観たときにも思ったが、何故アメリカ人が考える宇宙人の容姿は、おしなべて「ああ」なのだろうか。日本人なら、もっと「美しい」宇宙人を想像する気がする……。
(視聴形態:自宅でDVD)
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コメント
おはようございます。
「インデペンデンスデイ」 確か10年ほど前の作品で、エメリッヒ監督の名前を、日本でメジャーにした作品でしたね。とにかく円盤の巨大さだけが目立ちました。それに、よきにつけ悪きにつけアメリカ映画ですね。複葉機で円盤につっこんでいくドンキホーテ爺さん。本格的反撃の戦陣をきって、F15でつっこむ元空軍パイロットの大統領。それでも2時間半も画面に釘付けにしてしまう監督の手腕は立派です。もっともこの直後に撮られた「GODZILLA」は大失敗作でしたが。
宇宙人の姿・・・研究家にはクレイタイプとよばれる典型的な宇宙人でしたね。不気味なバイオスーツに身を包んではいましたが。
この「インデペンデンスデイ」の元ネタである50年代作品「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」は宇宙人の姿がまったくおなじで、やはりバイオスーツに身を包んでいました。
アメリカ映画の宇宙人はワンパターンですね。映画に輪をかけてひどいのがTVのSFドラマ。場末のストリップでも見ることのないような全身金粉銀粉を俳優に塗りたくっただけ。
日本の映画の宇宙人は、全身タイツ姿とか、スライム型で人間に憑依するとか、意識生命体で某国の王女の意識を通じて地球の危機を予言する。あるいは人間の皮をかぶった猿人なんていうのもありましたが、どっちがいいんだか。ウルトラマンだって宇宙人ですよね。M78星雲からきたんですから。
「インデペンデンスデイ」はたいした訓練もなしに、捕獲した敵の攻撃挺を操縦するウィル・スミスにはびっくりしました。
投稿: maline | 2006年8月23日 (水) 05時48分
malineさんこんにちは。
malineさんのブログでの連載、拝読させてもらってます。
この映画に元ネタがあったとは存じませんでした。
逆に、この映画を観て、この映画のオマージュと思えるようなものが結構たくさんあることに気づきました。
投稿: あゆざかけい | 2006年8月23日 (水) 19時52分