勝ち組への浅ましい欲望
「勝ち馬に乗る」じゃないけど、本当に人は流れるよね。その時々の時勢に。書店に行くとわかるよ。いまや「Web2.0」「Google」関連の本が出てる出てる。僕は「SEO」という言葉を最近になって知った疎い人。SEOとはサーチエンジンオプティマイゼーション、検索エンジン最適化、要するに「検索エンジンさまにより重要と認知していただくにはどうすればいいの?」ということを考えることだ。こういうことが本になって、ビジネスにもなっているんだから。一方で話題になっている検索エンジンではGoogleがひとり勝ちみたい。だからSEOも事実上「いかにGoogleさまに評価されるページにするか」ということになってくる。ああいうロボット型検索エンジンを使って検索している人が今では大勢を占めるので、いかに上位にランキングされるかがそのページの命らしい。なんだかあほらしくなってくる。僕も個人でブログとかウェブページなんかを開設している人なんで、「自分の発信した情報をできるだけ多くの必要としてくれる人に見てもらいたい」という欲求はあるけどね。なんだか機械に踊らされている感覚なんだよね。非公開になっている検索エンジンのページ評価ロジックに皆が踊らされている。
今日も昨日に続いて午前中はただ寝るだけの時間を消費した。朝食はアップルパイとジャムパンとメロンパン。かなり糖度が高い。サプリのビタミンB群も飲んだので、ちゃんと糖分を燃やしてくれることを祈ろう。
午後3時まで本当にぐったりしていた。この休日の過ごし方は、過労が続いたここ数年と同じだ。特にこの1年くらいは本当に休日のたびにぐったりしていたからな。復職したとして、こういう状態にまた戻るんか? などと考えると滅入る。
明後日が産業医面談で会社に行く日である。頭がぼさぼさなので床屋に行く気になった。午後3時過ぎのこと。近くに1500円で一通りやってくれる店がある。床屋さんもこのあたりじゃ過当競争気味だな。1000円床屋を含めると徒歩圏内に10軒はある。僕は坊主頭に近いので、高いところは割に合わないんだよね。
床屋の後で、書店に足を運んだ。なんだか書店に行くとめまいがしそうになる。情報の洪水というか。片っ端から買いたくなる。情報についていかないと「置いていかれる感」が強い。これは強迫観念かな?
図書館と違って書店は、いま話題となっているものが強調されている。冒頭に言ったやつもそう。SEOの本もいっぱいあって、思わず買おうかと思ってしまったけどやめた。買ってもまた部屋のゴミになるから。でもいろいろ迷って「Engineer MIND Vol.1」などというIT系の雑誌を買ってしまった。僕も浅ましいよね。情報に付いて行きたがる。それにしてもこの手の雑誌って高いんだよね。1580円(税抜き)だもの。なんでIT関連ておしなべて高いんだろうか。…買うやつが居るからだろうな。僕のように。
世間に遅れをとりたくないとか、そういう浅ましさは、皆が持っている。純粋な好奇心とは違う浅ましさだ。書店に行くとそういうものがわかるよ。自分も含めて。
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コメント
こんばんわ。
「メロンパン」、大好きですね。
あ、「チョコチップ入りメロンパン」も、いいですね。
投稿: H・K | 2006年9月24日 (日) 20時15分
メロンパン、この間スーパーで試食として出していたのはトースターでちょっと温めてたの。おいしく感じたよ。
アップルパイはシナモンの効き加減で選択が難しいな。
情報についていこうかな、なんて思えることって良いことだと思いますよ。
視点が社会に向きつつある証拠だし。
しかも身だしなみにも気を配って…
私が求めている情報ってまだ自分にしか向いてない。メンタル系の本ばっかり。
投稿: とまと | 2006年9月25日 (月) 01時18分
IT関連本に目がいきますか。ぼくが音楽関係の本をついつい手に取ってしまうのと同じような心理なんですね、多分。忙しいのなんだのと言ってはいても、やはりSEはあゆざかさんにとって天職なんですよ。常に最新の情報を押さえておくのは復職した時のために必要ですよね。
それにしてもITに限らず、本は高くなりましたね。
「コンピュータは千年に一度の改変期だ」なんて言っているパソコン雑誌があったりしますが・・・。確かにここ2年くらいは、ハード的にも大きな改変がありましたが、千年ってのはね。第一コンピュータがこの世に登場してから千年も経ってない・・・。MS-DOSもWindowsやMacもぼくとしては「千年に一度の改変期」でしたよ。BASIC世代ですから・・・おやじです。
投稿: maline | 2006年9月25日 (月) 07時52分
>H・Kさん とまとさん malineさん
いらっしゃいませ
僕、菓子パン好きなんですよ。昔、まだ2年目くらいの新人のころに、忙しい先輩から「昼めし買いに行くなら俺のも頼む」「何にしますか」「何でも。お前と同じでいい」といわれて、菓子パン2人分買っていったら「なんだよこれは!」としかられたことがあります。
メロンパンという名称はけっこう不思議ですよね。何でも日本でも地方によってメロンパンの内容が違うらしいです。
僕は東京なのですが、こっちでは、メロンパンと言っても、メロン果汁など何も入っていなくて、ただ、砂糖と卵でつくった殻みたいな部分とその中に普通のパンが入っているだけです。メロンパンといっても「形がメロンぽい」だけです。
malineさんには、ちょっと長くなりそうなので個別のコメントで失礼します。
投稿: あゆざかけい | 2006年9月25日 (月) 10時16分
>malineさん コメントありがとうございます。
今の(休んでいる)仕事が「天職」なのかと訊かれると、自分の中にはそれを激しく否定する自分もいるのです。「天職」の定義にもよりますね。仮に「生活に困らなくなってもその仕事をやるか?」と訊かれ「Yes」といえる仕事を「天職」と言うのであれば、僕の仕事は「天職」ではないです。「やらなくてもいい」状態になれば、おそらく絶対にやらないです。それくらいにはこの業界というか仕事について、修羅場なり地獄なりを見てきましたから…。SEという仕事はイメージだけが先行して実態はあまり知られていませんが、本当は創造的な仕事というよりは、ずっとどろどろとした「目に見えない工業製品」を作り、日々24時間メンテナンスしているようなもので、心の病になる人が多いと公言されているほど、過酷な現場実態なのです。
仕事についてどう向き合うかについては、答えはまだ出ていませんが、以前にも記事で書いたことがあります。http://ayuzaka.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_08af.html
自分の会社や仕事が「好きか」と訊かれると、結構答えに窮します。どちらかというと嫌いという気持ちが大きいからです。こんなことを言うと、たとえば好きなことを仕事にしようと努力を続けている人や、それを実現してきた人には、いやな顔をされてしまうかもしれません。「好きでもない」仕事を僕はずっとやってきたのです。
じゃあやめれば? なりたいものがあるなら目指せよ!
などとお叱りを受けるかもしれません。でも、多かれ少なかれ、仕事っていうのは、そういう面もあるんじゃないかなぁ、と思うわけです。
アニメ映画の例で恐縮ですが、僕にとってとても印象深い映画に、「耳をすませば」と「魔女の宅急便」があります。
「耳をすませば」の主人公月島雫は、「なりたいもの」「やってみたいこと」を自ら見つけ、それを目指す決意をします。一方、「魔女の宅急便」の主人公キキは、「できること」に対して向き合い、それを大切にしています。
僕はどちらが正しいとか言うつもりはないです。あえて言うなら、どちらも正しいんだと思います。
ただ、僕の今の仕事は、このどちらかで言うと、キキと同じで「できること」なんだと思います。キキも「魔女」としての生活を「したい」と思ってやっているわけではなく、「自分にとってこれがなくなったら何のとりえもなくなってしまう」という事態に直面したことで、いままで考えていなかった「魔法」について考え、「自分にできること」を大切にしようと思ったのだと思います。
僕も「やりたいから」というよりは、「今の自分にはこれしかできないから」という消去法的な考えの方が強いです。
自分にとっての「天職」とは? この命題について悩む人は多いと思います。でも「天職」と思えることがなくてはいけないの? というと、決してそんなことはないと思うのです。
たとえば、僕と同世代の人で、会社の「正社員」にもなかなかなれずにいて、必死に生きている方々もいます。そんな方々は、多分、「天職とは?」などと考えてはいないと思います。まずは「自分にできることは何だろう?」というところから出発して、就職活動をしているのだと思います。
じゃあ夢は? あこがれの職業は? ともしも訊かれると、そりゃああります。努力もしていないので、言うことがはばかられるだけです。本当に漠然としたあこがれなら、小さいころからありました。それは「映画作品のエンドロールに名前が入るような職業」です。これは今でも強くあこがれますね。よい作品に出会って、そのエンドロールの名前を観るたびに「この中に自分の名前があったらどんなに素敵なことか」と思います。無論、これは単なるあこがれです。
もうちょっと現実的な希望なら、なくもないです。よくも悪くも、IT産業の端くれで十年以上やってますので、それを活かすといういみで、テクニカルライターです。もともと物書きは好きなほうですから、それと自分の得意分野を掛け合わせると、そういう答えが出てきます。
もしも、そういう職業に就くことができて、それなりに幸せな気分になれたなら、「天職」という言葉が出てくるかもしれません。
長々とすみません。たまたまですが、malineさんが「天職」という言葉を使われたので、自分なりに今の気持ちを書かせていただきました。
いつもコメントありがとうございます。malineさんには、いろいろと学ばせていただくところが多々あり、大変感謝しております。
投稿: あゆざかけい(malineさんへ | 2006年9月25日 (月) 10時53分
最近はメロンパンもメロン果汁が入ったものもありますね。
パンの上にクッキー生地を乗せてるからカロリーが結構高い!
関西ではサンライズというお店も…
投稿: とまと | 2006年9月25日 (月) 15時54分