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2006年9月 5日 (火)

映画感想8:ターミナル

● The Terminal (ターミナル)
  監督:スティーブン・スピルバーグ
  主演:トム・ハンクス
     キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
  2004年 アメリカ

 トム・ハンクスがいい味を出している。イメージ的にスピルバーグ監督作品はエンタメ色が強いものと勝手に思っていたが、そういう意味では地味な印象を受けた。だがそれがいい。エキサイティングでもスペクタルな展開もない。淡々と流れる作品は好きだ。主演の名演技もあり、味わいのある作品となっている。
 主人公のナボルスキーは東欧クラコウジアから飛行機でアメリカJFK国際空港に着く。彼が飛行機に乗っている間に、祖国ではクーデターが発生し無政府状態になってしまう。そして彼は帰国もできずアメリカへ入国もできない状態に陥ってしまった…。
 空港のロビーという限られた世界でひたすら「待つ」ということを余儀なくされるわけだが、その限られた世界には実に多様な人々が去来する。
 僕はトム・ハンクスと言えば「フォレスト・ガンプ」を思い浮かべた。あの作品では主人公は「走る」が、一方この作品では「待つ」ということが印象的だ。どちらも人生にたとえることができる。
 昨夜この作品を観終った際には、この終わり方でいいのか、とも思ったが、今はこれも悪くないと思える。予定調和的な安直なハッピーエンドではないのが、この作品に深みを与えていると思った。
 個人的な欲を言うなら、空港保安局長代理(?)のディクソンの人格がナボルスキーに影響される展開があってもよかった気がする。
 これはとあるウェブサイトで読んだのだが、トム・ハンクスの東欧人の言葉は、アドリブであったとか…。それらしく聞こえるからたいしたものだが、ロシアや東欧の人が観たらさすがに厳しいだろう。

(視聴形態:自宅でDVD)

参考:あゆざかけい映画勝手にランキング

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コメント

こんばんは
この映画、レンタル開始後すぐ観ました。
ちょうど多忙で強迫的に物事をこなしていた頃で点滴の30分もじっとしていられないような状態でした。
そんな人がみたら「この人、なんて暢気な…時間の無駄」とばっさりな感想でした(^^ゞ
でも、今観たらきっと違うもっと深く味わった感想が持てそう。

投稿: とまと | 2006年9月 5日 (火) 22時00分

見たんですね。
僕は躁状態の時に見たので
多感が影響して泣いちゃったのです。
今週はi am samを借りてきました。
後は戦場のピアニストも借りてきました。
感想は自ブログにてのせます。
それではまた。

ちなみにうつ状態だとあまり感情がうまく
出せないというか、無関心というか
泣きたいのに泣けないです。
思考がチープ化してるのかな?

投稿: はじめ | 2006年9月 7日 (木) 14時12分

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