書店めぐり雑感:パプリカ映画化?…七瀬シリーズ既視感…超少女明日香へ
筒井康隆さん小説「パプリカ」の文庫版を見つけた。帯には2007年映画化などと書いてある(僕の記憶違いならごめんよ)。「パプリカ」といえば僕はハードカバーの単行本で持っているぞ。さっきちょっと引っ張り出して奥付を確認。1993年出版だよ。13年前。僕が社会人1年目のときだ。当然読んだのも13年前なので、かなり内容を忘れているが、人間の深層意識を巧みに描いた秀作だと思った。かなり衝撃的な作品であると同時に、強い既視感もあったはず。僕としては筒井さんの俗称「七瀬シリーズ三部作」…「家族百景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」…を思い浮かべる作品だったと思う。この三部作も強烈な作品だ。……この「パプリカ」映像化なんてできるのか? かなり疑心暗鬼。
前述した七瀬シリーズだが、これは僕が昔から勝手に思っていることだが、和田慎二さんのコミックス「超少女明日香」シリーズにも、かなりの影響を与えていると思っている。いまは多分絶版だろうが、白泉社ではなく集英社から出た本当に最初の「超少女明日香」(全部で3巻ある)の2巻目のタイトルが「明日香ふたたび」だもんね。
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コメント
和田慎二先生、昔、宇宙戦艦ヤマトのファンクラブにはいっておられたんですよ。いま、そのファンクラブがまだ活動しているかどうかは知りませんが。会長さんは、ヤマトシリーズのセル画の彩色をなさってる女性でした。でも、すごい古代くんファンで、仕事柄、古代くんファンが欲しくなるようなセル画を保管なさってたんですが、ある日突然、それらを誰かに盗まれてしまい、会員の人々を疑うような手紙を送りつけてきたので、わたしは自分のセル画も盗まれましたよって、お手紙をお返事出して、そこの会員を辞めました。和田先生の「森 雪」のイラスト、よかったですが。
友人にも、和田先生の大ファンがいて、わたしが結婚してしばらくして、プロのマンガ家になりました。その子は他にも「海のトリトン」が大好きでした。プロになっても、わたしにはなんにも連絡はなかったんですが、いっしょにデザインのお仕事しながら同人誌を作っていた仲なので、すぐに「ああ、プロになったんだ。」とわかりました。
ではでは!
投稿: hiroko | 2006年10月19日 (木) 22時50分
「パプリカ」が映画化されるんですか。わあー、今から楽しみです。明日にでも観たい気分ですね。あの原作の持つ雰囲気やテーマをきちんと描き出せるのか。とても難しい問題ですね。この作品、ぼくの大好きな作品のひとつで、仰る通り「七瀬三部作」の延長線上(続編ではありませんし、世界観も似てそうで違いますが)。どんな映画になるのでしょう。「七瀬三部作」は何度も何度も読み返しているほどのマニアですが、「七瀬」との最初の出会いはNHKの少年ドラマシリーズ。筒井さんの作品では「時をかける少女」もそうでした。眉村卓先生の作品も最初の出会いはやはり同じドラマシリーズ。「なぞの転校生」「ねらわれた学園」うーん、名作でした。小松左京先生の作品もやはりNHKの人形劇「空中都市008」でした。
こんなことを言ってるとつくづく年齢を感じます。それらの映像が今は観ることができないのが残念でたまりません。
おっと、話がそれてますね。とにかく「パプリカ」が楽しみですね。文庫化されているのも知らなかったです。来年は日本映画に楽しみな作品が多いですね。手塚治虫先生の「どろろ」とか。
残念ながら、和田慎二先生の作品は「スケバン刑事」しか読んだことがないのでコメントできませんが、「超少女明日香」はタイトルだけは知っています。ぼくの中では「超少女」といえば「REIKO」(観月ありささんのデビュー映画)ですし、「明日香」といえば「花のあすか組」と「ゴジラVSビオランテ」の白神明日香(演じるは沢口靖子さん)ですからね・・・。すみません、コミックは松本零士先生の「ヤマト」「銀鉄」「エメラルダス」と手塚先生のいくつかの作品、石ノ森章太郎先生の「009」横山光輝先生の「鉄人」くらいしか読んだことがないので。ごめんなさい。
とにかく「パプリカ」映画化万歳!
投稿: maline | 2006年10月22日 (日) 19時02分