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2006年12月23日 (土)

映画感想28:燃ゆるとき

●燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY
 監督:細野辰興 原作:高杉良
 脚本:鈴木智 音楽:川崎真弘
 出演:中井貴一、伊武雅刀、大塚寧々、
    津川雅彦、鹿賀丈史、
    サマンサ・ヒーリー
 2006年 日本

 社会派映画かな。地味だけどなかなか面白かった。純日本的な企業人(サラリーマン)ならば、共感することも多いだろう作品。でも、2006年という今、現実の日本社会の有様を考えると、少し時代遅れな感が否めない。もしかすると製作側はそれを敢えてねらったのかもしれない。けれど今の時代はもう、そんな幻想を語れるほどの余裕はないと僕には思える。

 個人的には、けっこうジーンと来る場面もあったりした。でも格差社会が急速に進む日本において、こういう「経営者も労働者も共に家族を守るために頑張ろう」というメッセージがどれほど受け入れられるのか疑問だ。この作品の舞台はアメリカである。アメリカに進出したカップラーメン製造販売企業で奮闘するビジネスマンが主人公だ。そこには工場で低賃金で働いている移民系の人々が居る。そこにはアメリカ型の超格差社会の現実があるのだ。

 中井貴一さんの好演が光る作品。

(視聴形態:自宅でDVD)

参考:あゆざかけい映画勝手にランキング

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