映画感想33:夜のピクニック
●夜のピクニック
(the Night time Picnic)
監督:長澤雅彦 原作:恩田陸
脚本:三澤慶子、長澤雅彦
主演・出演:多部未華子、石田卓也
郭智博、西原亜希、貫地谷しほり
2006年 日本
以前から予告していた通り、これはDVD買いました。買ったのは一昨日、金曜日の会社帰りで、観たのは昨日でした。
とても良い作品だと思いました。買ったのは通常版(1枚組)ですが、3枚組みのスペシャル版が売っていたならそっちも良かったかな。
一年に一度、全校生徒約1000人で24時間かけて80キロを歩く「歩行祭」 ただ歩くだけなのに、なぜか特別な日。そんな一日を描いた作品です。
高校生が主人公という映画は、実はけっこう躊躇してしまう僕なのです。でも、この作品は、何か普遍的なものを感じさせます。僕が見ても、素直に登場人物の言葉や行動に共感できます。様々な脇役も「ああこういう人居たなぁ」とか「こいつは僕に似ている」とか、そんな風に観ることもできます。
キャストも良かったです。特に主演の多部未華子さん。石田卓也さんと目つきなどが似ている印象を受けましたが、これも演技なのでしょうか? 異母きょうだいという設定と二人の雰囲気がとてもよく合っていました。性別が違って母親も違うと、そっくりには似ないのですが、それでもアカの他人よりは似るのですよ。(何故そう言い切れるのかは後述)
感動モノというわけでも無く、はらはらドキドキものというわけでも無く、スリルもサスペンスも無いです。また、恋愛モノでも無いです。そういう意味ではけっこう地味な作品かもしれません。でも、何というかとてもリアルな青春を感じさせる作品です。
作中にアニメ絵の妖精のようなモノが出てきますが、なかなか良い演出ではないかと思いました。
原作者の母校が茨城県にあり、そこの行事が元ネタらしいです。この映画の撮影も茨城県で行われ、地元の多くの高校生がエキストラとして参加したようです。高校生たちにとっては、良い思い出になったことでしょう。
僕にも、もう長く会っていない、これから会うことがあるかどうかもわからない、異母妹が居ます。そんな僕としては、劇中の二人が、ちょっとうらやましかったですね。僕も高校時代に同じ学校で同じクラスだったりしたらどうだったかなー、などと、ちょっと空想(妄想)してしまいます。(年齢的に同じ学校は無理なんですけどね)
原作も読んでみたくなりました。
(試聴形態:自宅でDVD)
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コメント
19001番でした。
誰でしょうか19000番Getした方は、
次は20000番ですね。
投稿: しん | 2007年2月26日 (月) 20時45分
こんばんは
おかあさんが違う妹さんがいらっしゃったんですか。
びっくりしました。
御存知のように、わたしには弟がおりますが、なぜか最近の夢には学生時代の年頃の弟がよく登場します。一番、いっしょに語り合った時期という記憶が潜在意識にあるのでしょね。
投稿: hiroko | 2007年2月26日 (月) 23時39分
互いに知っているのだけれど、なかなかうち解けられないもどかしさ、てのが良く出てて、微笑ましい映画でしたよね。
友達も知ってるから協力したいけど、知ってるってことは内緒だから、なかなか動けない。
なんかそこらへんが、こそばゆい映画でした。
最後は幸せになって良かったですよね。
投稿: くりにゃー | 2007年2月27日 (火) 07時22分
お詫び・・・実弟のことを語ったりして、無神経でした。
すみません。
投稿: hiroko | 2007年2月27日 (火) 19時01分
取り急ぎでhirokoさんへ
?全然無神経ではないですよー!
気にしないでください。コメントいただけてうれしいです。(*^o^*)
投稿: あゆざかけい | 2007年2月27日 (火) 20時41分