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2007年3月 5日 (月)

かいかぶりすぎだなぁ…システムの見積について

 情報システムの世界は実際には泥臭いもので、目に見えないシステムの開発や保守の費用はイコール人件費であり、「安くあげる」ということは、たいてい共通化を図るなどの工夫では無く、誰かの利益を犠牲にするということが多いです。ある程度の新規開発なら作りの工夫もできなくはありませんが、工夫をしたならしたで、そういう事例を作ったが最後、その実績をベースとされてしまいます。ましてシステム改訂(保守)では工夫もほぼ不可能です。だから最初に提示する見積はとても大事です。
 今回の大規模な開発を行うにあたって、既存システムの改訂が必要となります。その概算ベースの見積をするのですが、いまの段階での見積は、はっきり言って経験と勘と度胸です。俗に「KKD」「エイヤ!」と言います。
 PMなどは「お前の見積だと言えば誰も何も言わないだろ」などと言いますが、それはかいかぶりすぎだなぁ…。僕は自信できる見積なんて数えるくらいしか経験がないです。それはたぶん誰でもそう。どんなに経験を積んだ人でも、そうそう自信なんて持てません。
 「見積」はこの業界では永遠の課題なのです。ファンクションポイント法、COCOMOなど、いろいろな手法が考案されていますが、決定的なものはなく、最後はKKDなのが現実です。

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コメント

ミもフタもないことを……。
まぁ、そうなんですけどねー。
実際、新規システムならFPでだいたいの工数が見えて見積もり精度も高いんでしょうけど、既存システムは魔窟になってることが多いから。
ぶれが大きくないといいですね。

投稿: くりにゃー | 2007年3月 6日 (火) 00時06分

くりにゃーさん
コメントサンキです。

実も蓋もないですか。(^_^;)
スミマセン…。(^_^;)

現場の素直な気持ちということで…。

投稿: あゆざかけい | 2007年3月 6日 (火) 19時10分

情報システムの世界だけじゃ無いですよ。
物作りの所でも、売値と開発期間が決まってしまうんで、
自分なりの色を出せないのが現実です。
で、それで満足している奴が多いのもね。

ま、全く新しい物を作ると、保守,点検が大変ですから、
従来の物に少し手を入れただけってのが現実ですよね。

ミもフタも無いですが(^^ゞ

投稿: しん | 2007年3月 6日 (火) 21時13分

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