音楽:イデオンの中に羽田健太郎さんのピアノソロが…
SFアニメファンを自称する人なら避けては通れないのが「伝説巨神イデオン」です。製作された時期やさまざまな事情から、決して幸運とはいえない運命をたどった作品ですけれど、それでも独特の世界観から根強いファンが居る名作です。
その世界を構築する中で、すぎやまこういちさんの音楽がたいへん重要な役割を果たしたことも、ファンの方々にとっては当然の事実でありましょう。
前々からどこに行ったのかと思っていたサントラ盤が、今日、ふとしたことから見つかりました。改めてジャケットの内容を見ると、ピアノ演奏者として羽田健太郎さんの名前があるではありませんか。
先日、TV報道などを通じて羽田さんが若くしてご逝去されたことを知り、とても残念に思ったものでした。僕は音楽にはあまり詳しくないので、広くは知りませんが、羽田さんの名前は知っていました。1980年代に一世を風靡したSFアニメ「超時空要塞マクロス」の音楽などで知られていました。
SPACE RUNAWAY IDEON - 伝説巨神イデオン
数百万光年にもわたって逃避行を続けて、それでも知的生命種同士が持つ宿業を背負い、戦渦に巻き込まれる子供たち。
すぎやまこういちさんが「イデ」のテーマとして作り上げた「ラ・ソ・ド・ラ」の旋律は、独特の世界観を描いているようです。この時代のアニメとしては稀有なことではないかと思います。
そして、女優としても有名な戸田恵子さんが歌う「コスモスに君と」は、そのメロディと哲学的な詞により、ファンの間では名曲として知られています。
このサントラ盤の曲順も何か意味があるのでしょうか。エンディングテーマソングである「コスモスに君と」が1曲目に配置され、オープニングテーマソングである「復活のイデオン」が最後に来ています。また、この種のサントラ盤としては珍しく、一つひとつの曲が比較的長く作られています。
たいらいさおさんが歌い上げている「復活のイデオン」も、久しぶりに聴くと、もう身震いする感じです。
羽田健太郎さんのピアノソロもたくさん入っています。ファンにとってはかなりの名盤であると思います。
※ヘッドホンエージングBGM
SPACE RUNAWAY IDEON - 伝説巨神イデオン
(TVサントラ盤)
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コメント
あー、イデオンのDVDまだ見終わってないよ。入院してたときに半分まで見たんだけど、止まっちゃったまんまだ。
あれはいいです。
富野さんのダークサイドが前面に吹き出している、嫌なヤツしかいない、というキャラ設定、最後にはみんな因果地平の果てに放り出されてしまうエンディング(にいたる前に打ち切りされて、最終回を映画館で3時間映画で上映する、という、まさに、エヴァの方法のもととなった上映方法)とか。
自殺したくなかったら見ない方が賢明ですけどね。
私はキッチンの死んでいるシーンが一番好き。
投稿: くりにゃー | 2007年6月10日 (日) 17時10分
こんばんわ。
確か、小さい頃、「再放送」で見ました。
特に、「最終回」のシーンと「エンディング・ソング」が、良かったです。
投稿: H・K | 2007年6月10日 (日) 20時04分
お返事です。
>くりにゃーさん
「皆殺しの富野」本領発揮の作品ですね。設定だけなら他のどんなアニメも凌駕する最強の主役メカに、主人公他のさまざまな登場人物が凄惨な最期を遂げる、史上に残る問題作。
それにしても羽田さんのピアノが入っているとは知らなかったです。
>H・Kさん
戸田恵子さんが歌うエンディングテーマ「コスモスに君と」は心に残る歌ですね。
TV版の最終回は本当の最終回ではなく、劇場版「発動篇」が本当の最終回なのです。くりにゃーさんが言うように、精神衛生上、観ない方が良いかもしれないけれど。
コメントサンキであります。
投稿: あゆざかけい | 2007年6月10日 (日) 21時00分