歌:天使の絵の具、ランナー他 マクロス・ソングセレクション
●<COLEZO!>マクロス・ソングセレクション
2005年 日本
先日の記事へのコメントで、
僕は「マクロス」のマの字も書いていないのに、
天使の絵の具 > マクロス
という連想をされたことには、
さすがと言っておきましょう。
(まあ調べればすぐにわかる時代ではありますけれど、多分、頭の中で自動変換されたものだと思いますので)
僕が「天使の絵の具」を好きな理由は、純粋にとてもよい歌であることと同時に、飯島真理さんの作詞・作曲の歌であることもあります。
おぼろげな記憶で言うのもなんですが、当時はいまよりも音楽業界においてアニメソングが低く見られた傾向があったためか、アニソン歌手という肩書きを、飯島さんがあまり好ましく思っていなかったのではないかと、僕は思えました。そんな中で自らの作詞作曲の歌を劇場版マクロスのエンディングソングに持ってきて、シンガーソングライターとしての飯島真理さんの力と魅力を、アニメファン層にまで知らしめた歌であると、僕は勝手に思っているのです。
僕は年齢的に、ヤマト世代でも、ガンダム世代でもなく、強いて言うならばマクロス世代なのです。アニメソングがアニメソングとして自立し、テーマソングの歌詞からおもちゃの宣伝文句のような言葉がなくなった第一世代だと思います。
同じ時代に「銀河漂流バイファム」という、これまた類を見ない傑作が生まれています。バイファムのオープニングソングは全部英語という斬新なものでした。
東京におけるマクロスのTVシリーズは、日曜日のお昼過ぎという信じがたい時間帯に放映されていました。作画も追いつかず、紙芝居のような回もあったりしました。
しかし劇場版においては、当時としては最高レベルのアニメーション技術を観ることができました。ある意味で、この作品を同じ表現方法で、この作品を上回るものは二度と出ないのではないかと思えるほどです。(内容的にはTVシリーズを知らないとちょっと分りづらいものではありましたけれど…)
「天使の絵の具」は、そんな劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」のエンディングを飾った名曲でもあります。
TVシリーズのエンディングソング「ランナー」も名曲として知られています。
TVシリーズ、および劇場版の音楽を担当していたのが、先日お亡くなりになった羽田健太郎さんであることも記しておきましょう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
いや、だから、放映当時の11話の話しは、禁句なんですってば。動画が間に合わなくて原画レベルでアニメーションを作ってしまってもいいんだ、というのは、その後、「ガンドレス」という劇場公開作品でも行われたことがありますが、やってはいけない禁じ手として封印されています。
TAOの曲もまたいい曲でしたね。(勢いに任せて、TAOのアルバムを借りてきてテープにコピーしてました。いい曲揃いでしたよ。)
真理さんがマクロスを封印したのは、テレビシリーズの第2セクション(本当は地球総攻撃でTVシリーズは終了するはずだたっんだけど、アイテムの売れ行きがいいので延長になった)で、ミンメイが汚れ役をやって、ミンメイと真理さんを混同した短慮なアニメファンから誹謗中傷の葉書が真理さんに送られて、それで嫌気がさしたからです。
映画版は、それでもがんばって、真理さんらしいミンメイをやろうと努力した結果のものです。すなおに、映画版での真理さんの力を認めて上げるのが吉です。
(真理さんがマクロスの封印を解いたのって、なんと2000年ですよ。ミレーユとのコラボシングルで解きました。10年以上も封印してたのです。)
ちなみに、札幌では、13:30から「レインボーマン(アニメ版)」、14:00から「マクロス」でした。
普通の子供は、お外で遊んでいると思うの。
ターゲットとしている高校生・大学生は、街に遊びに出ていると思うの。
結局見ているのは、コアなアニメファン(当時はヲタクって言葉はなかったからね)だけだったんじゃないかと思います。
あぁ、なんか、このコメント、アニヲタみたい……。
投稿: くりにゃー | 2007年6月21日 (木) 02時19分
あゆざかさん、こんにちは(^^)
「天使の絵の具」ってタイトルだけではピンと来ませんでしたが、映画のエンディングと聞いて、「あぁ、あの曲ね~!」とわかってしまった私・・・。まだアニヲタではなさそうだわ(笑)
でも短大時代に友人達とカラオケに行って、アニソン大会になると「私の彼はパイロット」を歌っていた私・・・。あぁ穴があったら入りたい。恥ずかし~!(>_<)
投稿: かな | 2007年6月21日 (木) 13時08分
マクロスの音楽担当、ハネケンさんだったのですか!?
わたしはマクロスの始めのほうは雄大なSF作品に感じておりましたが、やがて恋愛モノの要素が加わったあたりから、当時は興味をなくして、劇場版も観ずじまいでした。一応、テレビ版はベータに録画してありますが。
紙芝居のような回、びっくりしましたね。あの当時はすごいアニメブームで、作り手が足らなかったのでしょう。
わたしは、ヤマト~ガンダム世代ですね。と言っても、ガンダムは最初のシリーズが好きで、Zガンダム(だっけ?)はなんだか、難しく感じてしまい、途中で観るのをやめました。
バイファムもベータで録画、でした。あ~あ。でも、TAOのアルバムは買いましたよ。芦田豊雄さんのサイン会も2度行きました。年賀状のお返事も2度いただきました。直筆だったので、びっくりです。
投稿: hiroko | 2007年6月21日 (木) 15時27分
マクロスか.もう忘れてるなー.どんなんだったかな.
ガウォークとかになるんだろう.映画も見たはずだ.歌がカルチャーショックとかいう展開だったっけ.
飯島愛は,飯島真理か.声がかわいいので当時はレコードも買ったし,ライブビデオとか買ったんじゃなかったかな.
俺とあゆざかさんの間くらいの年齢のヲタクがリンミンメイのラジオ番組というレコードを買って,大笑いした方が印象的だった.
マクロスはウィキベディアに行くといっぱい書いてあってびっくりしたところ.懐かしいね.
投稿: HAWK2700 | 2007年6月21日 (木) 18時15分
羽田健太郎さんの死はショックでした。
私はヤマト世代でして、ヤマトの後半の作品のサントラはハネケンさんがほとんど作曲されていました。クラシックばりの曲が大好きで、今でもよく聴いています。
彼がピアノアレンジした「いい日旅立ち」を弾けるようになりたくて、一生懸命練習したこともあります。
マクロスも作曲されていたのは知りませんでした。元々クラシックの方でしたが、本当に幅広く活躍されていたのですね。
ご冥福をお祈りします。
投稿: そこそっこ | 2007年6月22日 (金) 00時59分
再びお邪魔します。
記事と関係のない話で申し訳ないのですが、こんな情報を見つけました。http://www.asahisonorama.co.jp/hp/whatsnew/readers.html
時代の流れを感じます。
こちらのブログの過去記事内ですでにご紹介されていたら、重複お許しください。
投稿: そこそっこ | 2007年6月22日 (金) 01時32分
お返事です。
>くりにゃーさん
まあ「おたく」という言葉の源流はこの作品だとも言われていますからね(主人公の一条輝のせりふから)。
僕はマクロス放映時代以後、数年間アニメ界からは離れていましたけれど、OVA「トップをねらえ!」や「ウィンダリア」で見事に引き寄せられました。
この作品は後の作品にものすごい影響を与えていましたね。
>かなさん
恥ずかしくないですよー。
いいではないですか。アニソン大会。
かなさんの「私の彼はパイロット」
聴いてみたいです。
>hirokoさん
僕はマクロスのBGMやミンメイの歌の作曲者として羽田さんを知ったのです。
芦田豊雄さん直筆の年賀状ですか。芦田豊雄さんといえば、「魔法のプリンセス ミンキーモモ」が連想されるのですが、そんな僕はアニヲタ?
Zは難しい。そうですね。僕も同じように感じます。
>HAWK2700さん
「プロトカルチャー」とか「デカルチャー」とか、そんな感じです。
ウィキベディア、僕も見てびっくりしました。ものすごい情報量ですよね。
>そこそっこ先生
ピアニストとしても有名であった羽田さんは本当に惜しまれますね。
朝日ソノラマの情報、ありがとうございました。
そうですか。これも時代の流れですね。
集英社コバルト文庫と並んで歴史を築いてきましたのに…。
残念ですね。
皆様コメントありがとうございました。
投稿: あゆざかけい | 2007年6月22日 (金) 22時09分