宇宙の神秘?
東京では厚い雲に覆われて見えませんけれど、今夜は皆既月食が見られる日だったそうです。(もう終わったようです)
某TV局のアナウンサーは「宇宙の神秘ですね」と言っていましたけれど、僕は「神秘」とは思いません。大昔ならば本当に神秘だったのでしょうけれど、現代では軌道計算によって何年も前からわかっていたことがおきただけであり、月食そのものの原理も解明されているのですから。
とはいえ、めったにないことではあります。
よくよく考えると、人類は月よりも遠い場所に行ったことはないのです。数十億光年のかなたを望遠鏡によって「見る」ことはできますけれど、実際に生きた人間が「行った」のは月面までです。
月軌道の外側よりも遠くの世界は、見えているけれど、実在は証明されていません。
不確定性原理というか…。とにかく人は、「人が誰も見ていない状態」を「見る」ことはできません。「そして誰も見ていない状態」がどうなっているかは、誰も証明できません。
こういう考えは何という名称だったか忘れました。科学と哲学の両方にあったと記憶しています。
似たような考えで、「見えているだけで到達できない宇宙」というものも、存在するかどうか証明できない、という考え方もあります。これはかなりとっぴな考えかもしれませんけれど、僕はかなり好きな考えです。
いろいろなことを思うのですけれど、今日はこんな記事になってしまいました。
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コメント
見ていないことが認知されていないか複雑ですね。今日の17時はまだ誰もみていませんし、4次元空間は体験していないのです。歴史も証人が居なければ実際のところ確定はしていないのです。ちなみに私は昨日食った食事も忘れています。不確定性原理でしょうか。
投稿: たかでんです。 | 2007年8月29日 (水) 07時26分