映画感想41:マイノリティ・リポート
●マイノリティ・リポート(Minority Report)
監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:フィリップ・K・ディック
製作総指揮:ゲイリー・ゴールドマン
ロナルド・シャセット
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:トム・クルーズ、コリン・ファレル、
サマンサ・モートン
2002年 アメリカ
これは観た甲斐があった。なかなかの佳作。
うん。人に勧められる作品だと思う。
スティーブン・スピルバーグ監督で、トム・クルーズ主演というところは、この作品よりも後発の「宇宙戦争」(2005年版)と同じだ。でもこっち(マイノリティ・リポート)の方が、面白いという意味ではずっと面白い。もっとも、「宇宙戦争」には、また違った味があるのも確かだけれど。
「近未来SF+サスペンス+アクション」という内容。サスペンスはあまり観ない僕だけれど、それが却って良かったのか、かなり良い印象を受けた。心にもそんなに痛い描写はないしね。オススメだと思う。
とにかくテンポというか、ノリがうまい。まあSFという見方をすると、物足りない人もいるかもしれない。アクションもそんなに派手ではない。でも純粋に映画作品としては、よくまとまっているのではないかな。21世紀中盤という時代設定と、SF的な小道具の内容が、かなり適切だと感じた。
最初の入り方がものすごくうまい。これには感心した。
そして最後まで展開が読めない。(良い意味で)
眼球がコロコロ転がって排水溝に落ちて行くのは「うわぁ」と思った。眼ん球って、あんなにコロコロ転がるものなんだろうか。
…。
僕の頭の中では、「近未来もの」としては、原作者が同じ作品で、なぜだか「ブレードランナー」を真っ先に思い浮かべてしまう。
だから、これもブレードランナーと比較してしまう。
「ブレードランナー」と比べてしまうと、やっぱり「ブレードランナー」の方が良いな。映画作品ってのは本当に不思議だ。いろんな面で比較すると、「マイノリティ・リポート」の方が良いところが多いと思えるのに、トータルでどっちかを選べと言われると「ブレードランナー」になってしまう。
「ブレードランナー」には、特別な味がある。
…なので、僕の勝手に映画ランキングでは、「ブレードランナー」をひとつ上に上げることにした。
…。
話がそれた。
とにかくこれはなかなかの映画でしたよ。
トム・クルーズ主演の映画というと、「M.I.」シリーズがあるようだ。そっちも機会があったら観てみようかな。
(視聴形態:自宅でDVD)
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