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2008年2月 5日 (火)

本日のNHK「クローズアップ現代」

 偶然のことだが、本日のNHK「クローズアップ現代」は、とても重大な内容だった。

「ソフトウエア危機~誤作動相次ぐハイテク製品~」
 クローズアップ現代(2008年2月5日(火))(NO.2532)

 多機能化する携帯電話に組み込まれているシステムのステップ数はここ数年で倍増し、いまや数百万行(数千kstep)にも及ぶらしい。車一台に搭載されている数十個にも及ぶコンピュータが抱えているソフトウェアも数百万行だ。その数百万行のうちの、たった1行のコードが誤り(バグ)であっただけで、重大な事故に発展する可能性がある。近年の不具合の半分以上はハードウェアの問題ではなく、ソフトウェアの問題だという。

 数百万行という規模は、大企業の基幹系業務システムや銀行のオンラインシステムにも匹敵しうる規模だ。

 そんな中で、ソフトウェア開発現場に巻き起こっているのは、慢性的な人手不足と、それに伴うシステム障害の多発、そして障害対応のために更なる人手を割かれる、といった負の悪循環である。
 業界の抱える多重請負などのゆがみも背景にはある。

 コメンテーターとして呼ばれて来ていた大学教授がいい事を言っていた。
「ソフトウェア開発に必要な資源は人だけです。環境も破壊しません。資源が少ない日本にこそ必要な産業です。『ソフトエア立国』として世界をリードして行くべきです。そのために、技術者が笑顔で働ける環境作りが求められます」

 いやぁ、その通りだよね。

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コメント

日本は、技術系全般で待遇がイマイチですからね。
証券マンや銀行マンとは言いませんが、
も少し待遇を改善して欲しい物です。
ソフトは目に見えないものなんで、特に問題です。

投稿: しん | 2008年2月 6日 (水) 01時03分

おはようございます。

形のあるものは、材料力学とか構造設計等の長年気築き上げられた失敗の繰り返しを反省材料として改善が進められている。しかし、それでも最近過去の失敗を繰り返すことが多々あります。

ソフトウエアは、環境整備が進めないまま巨大化してしまっているし、かつ変化も著しい。

でも、何事も最後は人なので、そういう仕事をみなが喜んで専念できる環境設定が一番だと感じています。

自分も設備を管理するエンジニアの一員として反省点多いです。

投稿: bjg | 2008年2月 6日 (水) 04時02分

膨大な量のプログラムを走らせている車を修理している、うちの主人のような自動車の整備士は、ハード・ソフトの原因追求を求められます。一昔前はハードだけで済んでいたのですが・・・。

その分、原因の特定も車載コンピュータ診断で波形を見て大まかなことはわかるようになってきているので、診断自体は以前に比べて速いかな~。その代わり不良箇所のあたりをつけるのが困難になりつつあるようです。車載コンピュータが自動修正をかけて車を走らせちゃうので、完全に故障してから入庫すると、大掛かりなことになってる場合が大半だそうです。

安全面からだけを考えると、いいことなのか悪いことなのか・・・。微妙ですね(^^;

投稿: かな | 2008年2月 6日 (水) 07時58分

 お返事です。

>しんさん
 待遇がいまいちで、最近では「つらい職種」というイメージからか、人気が無いんですよね。困ったkとに。ああますます人手不足が…。

>bjgさん
 「最後は人」本当にそうですよね。それなのに、近年の日本社会は、働く人のモチベーションを考えなくなりましたね。格差の問題など。このままではまずいですね。

>かなさん
 プログラムの量が休息に増加する中で、ソフトを開発したり保守したりするエンジニアの数は変わっていないのです。そしてソフトのたった1行が間違えているだけで、人の生命にまでかかわる事故につながるかもしれない。それは怖いですね。正直に言って、車載コンピュータのソフト開発にはかかわりたくないです。本当に怖いです。(--;)

皆様コメントありがとうございました。

投稿: あゆざかけい | 2008年2月 7日 (木) 22時55分

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