書店めぐり雑感:あだち充さんの代表作と言えば?
一昨日だったかな。たまに帰りに立ち寄る書店で、「みゆき」が新装刊で発売されているのを見つけた。とても懐かしく思った。この作品はいろんな意味で、僕には特別だ。
世間的に見れば、あだちさんの代表作は「陽当たり良好」「タッチ」「H2」などだろうと思われる。「みゆき」は、かなり読者を選ぶと思う。
まあ無粋な客観で言うなら、若松真人ってば平凡というよりほとんど取り柄がないみたいだし(けっこうやさしいんだけれどね)、鹿島みゆき好きな人に言わせれば、若松みゆきに対してはいろいろ言いたいことがあるみたい。竜一、中田先生、鹿島父はヘンタイっぽいし。
それに第一、作品の軸が、かなり偏っている。他のあだち作品には、恋愛要素以外に、スポーツだとか、複数の軸がある。でも「みゆき」には、多分、この一点しかない。
若松みゆきの兄への想い。
実はこれが軸だと思う。もちろん、本人も気付かない若松真人の妹への想いも重要だけれど、やっぱり若松妹の想いだ。
これをどう受け止めるかによって、この作品への好悪が出てくるのだと思う。
僕はあだち作品の中では「みゆき」が一番なのです。
設定上では、若松妹は昭和41年生まれなんだよね。多分ファンの中心層もそのくらいの人々だろうと思われる。
TVアニメははっきり言って声優が大失敗だと思ったけれど、H2Oが歌うOP/EDのテーマソングは名曲。特にエンディングの「想い出がいっぱい」は、エンドロール画面とあわせて、ものすごく良かった。傑作エンディングの一つだね。
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コメント
同意します。
みゆきは、私にとっても、かなり入れ込みの激しい作品です。こういう世界に生きたかったなぁ、という強い想いがあります。
だからこそ。
最終回が許せないんですよね。
あだちさんの言葉で幕を引いて欲しかった。
確かに思い出がいっぱいは名曲なんだけど、あたちさんの詞ではない。それを「借りて」エンディングをした、というのが、どうしても悔しくてたまらないのです。
エンディングとして、とてもきれいに終わったのだけれど、借りてきたエンディングというのが悔しいのです。
投稿: くりにゃー | 2008年6月 1日 (日) 17時42分
こんばんわ。
「思い出がいっぱい」と言えば・・・。
自分が、「中学1年」の時、「卒業生に贈る歌」として、利用していました。
今でも、思い出しますね。
投稿: H.K | 2008年6月 1日 (日) 21時49分
こんばんは
(--)(__)熟読しましたよ。
お兄ちゃんほしいな、なんて思いながら。
私の№1は「ナイン」なんですよねー
投稿: でつ | 2008年6月 2日 (月) 00時01分
くりにゃーさん
H.Kさん
でつ さん
コメントありがとうございます。
お返事は記事で代えさせていただきます。
投稿: あゆざかけい | 2008年6月 2日 (月) 21時16分