今日の日記:COBOLは死なず。
先週の会議で聞いた話だけれど、来年度から新入社員研修にCOBOLを復活させる動きがある。知らない人のためにごくごく簡単に説明するならば、COBOLとはプログラミング言語の一種で、40年以上の歴史がある。FORTRANなどと並んで、今現在でも業務で使用されているプログラミング言語としては最古のものの一つだ。第三世代高級言語とも呼ばれている。主としてホストコンピュータで稼働するシステムの記述に使われ、コンシューマ向けのパソコンではほとんど使われていない(これはCOBOLベンダーの怠慢のせいだと思う)こともあり、一般にはあまり知られていない。(ホストコンピュータとは、メインフレームや商用UNIXサーバである)
いまでは情報処理の学校でもあまり教えられなくなった。新入社員研修でもJava言語が主流だ(C言語すら教えていないのには参った)。それなのにCOBOL復活。何ということはない。COBOLを知らないとシステムの保守ができないという現場の声が、やっと反映されただけだ。
昨年および今年は、新入社員研修でCOBOLを教えてくれないので、現場で演習形式で研修が行われている。その前の年は外部の研修を受けさせた。でも外部だと実際の現場環境とは異なるプラットフォームでしか演習ができない。言語を学習するには、実は実行環境を知らないとダメなのだ。
2年目の若手によっていつの間にかうちの部のWikiにCOBOL学習用のwikiが構築されたので、さっそく書き込んでみた。メインフレームでいうところの順編成ファイル(SAM)は、厳密に言うならサーバやPCにおけるプレーンテキストファイルとは同じとは言えないことなど。
いまのところ無反応。ヒマなオヤジだと思われたかもしれない。
昔はこんな文章を書いていた(いま読むと直したいところがいっぱい)ので誤解されるかもしれないが、僕はコボラーなどと呼ばれる人ではない。(と自分では思っている)
肝心の自分の仕事の進みは今ひとつ。開発支援チーム定例などもあったけれど、なんだか時間が経つのが早い。いかん。明日はちゃんと仕事しよう。
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コメント
メインフレームの話は難しくてよく分りませんが、Cを教えずにCOBOLを教えるというのは、さすがに私でも?です。
投稿: あんどう | 2008年7月31日 (木) 06時12分
おはようございます。
僕は、学生時代機械語やFORTRANを学んだ世代ですが、基本に戻ることは、どの分野でも現在必要なことだと思います。
投稿: bjg | 2008年7月31日 (木) 07時27分
こんばんわ!!FORTRANの話はめっきり聞かなくなったのにCOBOLの話はこの情報疎い私でも耳に入ってきます。ちなみにPASCALなどは死に絶えたのでしょうか。ファジー理論や人工知能第5世代コンピュータ。彼らはどこに行ったのでしょうか?教えて下さい。
投稿: たかでんです。 | 2008年7月31日 (木) 21時45分
既存資産の問題なんですよね。
プラットフォームを変えた時に、システムを再設計して、C++やJAVAに作り替えてしまえばいいのだけれど、いまだに基幹系ではCOBOLが生き残っていたりするんでしょうね。
でも、札幌には、COBOLの職はない、て言われた。なんでなんだろー。全部東京のシステムハウスがメンテするってことなのかなー。
投稿: くりにゃー | 2008年8月 2日 (土) 11時49分