最近のクイズ番組に思う…不況とコンプレックス。
会社に行くこと自体は、そんなに苦ではない。今のところは。それは多分、これまで周りの理解もあって、自分にできることと周りからの期待とが、それなりに合致している状況の中に居られたから。
しかし、以前にも書いた問題は、何も解決していない。ああ、これはけっこう、突かれると一気に崩壊しそうな気配だ。期限はどんどん近づいてくる。さらにはプロジェクト大で合宿をするとか…。「本来業務に集中したい!」などと言っては、多分、サラリーマン失格なんだろう。なんというか、本業以外も含めてうまくまわしてみせて、はじめて評価される社会なんだな。サラリーマンというかビジネスマンというか、そういうのは…。
…。
ところで学歴。
いきなり何を言うかって感じだけれど。
TVはあまり観ないと言いつつ、年末年始はクイズ番組はけっこう観た。まあ嫌いじゃない。そこで目に付くのは「誰それさんはどこどこ大学卒業」とかいう情報。本当に目に付いた。「東大vs京大」とか。
昔はこういう情報、あまり価値がなかった気がするのは僕だけかな? 最近のクイズ番組では、学歴ってけっこう露出される。まあ良い方だけ、だけれど。小島よしおは早稲田だとか。
「学歴が低い」僕としては、ちょっと劣等感というか、そういうものを感じるご時世になってきたな。全入時代だもんな。
第二次ベビーブーム世代もしくは団塊ジュニア世代と呼ばれる僕たちが十代だったころは、受験戦争も熾烈で、日東駒専クラスでも、いわゆる名門進学校でも相当がんばらないと入れなかった。今の人からすると信じられないだろうけれど。
僕なんかは、はっきり言って、高校を下手に進学校に進んでしまったがために、いろんなことがあってレールから落ちたのだ。まあ自業自得だし、今までの進路を後悔しているわけではない。
現に、僕が無為に一浪した後に進んだ専門学校を卒業する年(1993年)には、急激に景気が悪くなって、求人倍率が一気に1倍を割った。変な話だけれど、たとえ僕がストレートでどこかの四年制大学に進んで普通に卒業した場合は、その翌年(1994年)になっていたわけで、その年はもっと就職は厳しかった。多分、四大に行っていたら、今の会社に入れなかったかもしれない。今の会社を希望するという仮定だけれど…。
…。
不況の中で。
四十歳代で失職する人が報道されるけれど、他人事ではないな、と思う。僕としては自分にそれなりに付加価値があると思っているけれど、それは見た目じゃわからない。僕がもしもいま会社を辞めて、イチから就職活動をするとき、やっぱり学歴とか、そういうパラメータが目立つんだろう。
やっぱり、僕みたいのは、人よりも勉強とかして、付加価値を高めないといけないんだな、と思う。今勤めている会社が、あまり学歴だけを見た人事運用をしていないだけに、甘えてしまうことがあるのだけれど、やっぱり常に意識はしないといけないと思う。
真実としては、学歴と、その後の労働における付加価値との間に、明確な関連はないとは思う。それは多分、誰でもわかっている。でも、社会がそれを許さないんだな。こういう真実を述べることが許されるのは、いわゆる高学歴の人自身なのだから。
大学はね。いま思うと行きたかった。前述のとおり後悔はしていないけれど、もし様々な状況が許せば、今からだって学びたい気持ちはある。大学の名前なんてまったく気にならない。純粋に勉強がしたい。そんな気持ち。
…。
まあ、そんなことを思いつつ…。
明日から会社だ。行けるかな?
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コメント
あけましておめでとうございます
学歴ですか~。
一応四大卒ですが、放送大学ですからね~。
私自身は放送大学を卒業したことに誇りを持っているので、履歴書にも堂々と書きますが、知名度が低いのでパラメータとして効果があるかは?です。
でもね、学歴がなくても「自分の武器」を持っていればなんとかなるものですよ。
有名大卒のスタッフがうじゃうじゃいる会社で働いていたことがありまして、高卒は私だけでしたが、当時はまだまだ珍しかったコンピュータの知識と技術があったおかげでまったく引け目を感じずにすみました。
有名大卒のみなさまが私のタッチタイピングを羨望のまなざしで眺めてくださったのは快感でした(笑)。
そんな経験から「芸は身を助く」が私の座右の銘のひとつになっています。
今年もよろしくお願いします!
投稿: そこそっこ | 2009年1月 5日 (月) 22時09分
おはようございます。
社会はひとつじゃなくて、縦横沢山の社会がありますから…。高卒で放送局のADの方が突然弁護士になって活躍され評価される、それも東京都内の身近な社会での出来事。
私はバブル末期に高卒後、ある職業専門の学校を卒業したので、大卒ではありません。ただ、その学校では、卒業後実務に携わりながら大学では決して学べない専門教育を何度となく受けられたので、私はむしろ大学進学より良かったと感じています…語学や工学等社会で使える実践的内容でしたので(競争率も落伍者も多数の厳しさはありましたけど)。
学歴が評価されて当然の社会も必要ですし、実務経験至上の社会も必要なんだと思います。
いざ評価を下す場合に基準となるのは、その人が何をしてきて何が出来るか、に尽きるのではないかな…と思います。
私は雇用者とプレイヤーと両方の立場ですが、過去に雇用した方には、学歴に見合う能力を見せた方もいれば逆もまたいました。学歴を有する方に対しての周囲の評価は、高いハードルを求めます。高い給料報酬やポストを付けるのもそのためですが、評価にあたわず最も大切な“信頼”を失う事があるのが現実ではないでしょうか。
社会に出て思うのは、自身に付加価値を生む勉強の機会は必要で、平穏無事な状況下では学歴や経歴が過大評価され、緊急事態の状況下では“今何が出来るか”が絶対評価になるということ。
沢山あるステージの中で自分の居場所を保つことが出来れば、学歴や経歴はご自身の中でもあまり気にならなくなると思います…よ(^-^)。
投稿: 靴底 | 2009年1月 6日 (火) 07時56分
こんばんは
そうだな。。。
役に立つことは困った時にどんな手段でどのような方向性を持って調べることができ、それをどう自分のなかで結論づけられるか。そういった方法を学べたこと。
あとは人脈?
投稿: でつ | 2009年1月 7日 (水) 00時50分
たいへん遅くなりましたが、
お返事です。。。
そこそっこ先生>
僕も放送大学をご卒業されたことは誇りに思われて良いと思います。放送大学だからこそ単位の取得が厳密であり難しい面もあるかと思います。そういった過程を経て立派に卒業されたということは本物の学位を持つということでもあると思います。僕が経営者だったら放送大学の学位は本物だと評価するでしょう。
それに知名度もそんなに低くはないですよ。僕なんて以前はよく放送大学の講座をTVやラジオで視聴していました。それだけでもけっこうためになります。
おっしゃるように一芸に秀でている人は強いですね。その意味では僕も情報システムの分野に16年以上も居るので、そのあたりが強みなのかなぁ、などとも思っています。
そこそっこ先生の体験談は僕にとってとても勇気を与えてくれるメッセージです。ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。
靴底さん>
社会はひとつじゃない、ですか。なるほど、そうかもしれません。僕も、記事で書いたように、結果としては専門学校に進んでよかった面も多々あります。社会に出るのは、ある意味早い(若い)方が良いという実感も得ました。
僕は学歴に関していたずらにコンプレックスを抱いているわけではなく、どうしても学歴は、大なり小なり、比較されがちであるという現実を、純粋に受け止めて、その上で自己研鑽をして行かなくては、と思っているのです。
おっしゃるように、確かに高学歴な方は、はじめから高めの職位が与えられ、期待が大きいため、その圧力に負けてしまう人も居ますね。それは制度上の問題もありますが。
たいへん勉強になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
でつ さん>
どもどもです。
大学に行ったことがないので、想像の域を出ませんが、少なくとも応用力を磨く機会は、専門学校などよりも大学の方がありますよね。あとは本人がその機会をしっかりと捉えてまじめに「考える力」を養えるか、ということだと思います。
人脈もそうですね。今はどうかわかりませんが、昔大卒の同期の人と話すと「同じ大学でxxに入ったやつが居て…」などという話になり、正直、うらやましかったです。
皆さまコメントありがとうございました。
投稿: あゆざかけい | 2009年1月 9日 (金) 22時12分