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2009年4月11日 (土)

映画感想44:ムーン・パニック

※厳密には「映画」ではなく「ドラマ」(前後編)
 ですが、ほぼ1本の長編作品なので映画感想と
 します。

●ムーン・パニック (Impact)
 制作会社:
 TaTandem Communications(ドイツ)
 Jaffe/Braunstein Entertainment(ドイツ)
 Muse Entertainment(カナダ)
 制作年 :2008年

 先週(前編を観た時)アメリカ製と書いてしまったけれど、正確には上記の国で製作された、SF長編ドラマである。前後編合わせて3時間程である。
 監督や主演などの詳細なデータは、今のところ不明だけれど、以下に日本における放映会社NHKの紹介ページを記す。

http://www.nhk.or.jp/frontier/archives/20090404.html

 意図せず先週から観たのだけれど、かなり面白かった。物語の中では全地球的危機に陥るのだけれど、日本を含む東洋の様子はほとんど描かれていない。まあそれは仕方がないか。

 ドラマということだけれど、かなり良い出来栄えではないだろうか。SFとしても大きな破綻も無い。ラストは敢えてここでは語らないけれど、なかなかの締めであったのではないかな。

 簡単にストーリーを紹介する。
 ある日、月に直径約19キロメートルという大きさの天体が衝突する。そのことで月の破片などの一部が地球にまで飛び、さらにその一部は大気圏をも通過し、各国に衝撃や火災、津波などの被害をもたらす。しかしそれは、ほんの些細な前触れでしかなかった。
 当初アメリカのホワイトハウスお抱えの科学者も、月は安定軌道を保ち、これ以上の異変はないとの見解を示していた。だが、月は次第に地球に接近し、公転軌道も大きな楕円形に変化していた。地球に落下したほんの小さな、月に衝突した天体の一部であろうと思われる物質を調べる。それは褐色矮星という、恒星がその寿命を終えた後に残る、とてつもなく大きな質量を持つ星の一部であることがわかる。月に衝突した直径19キロの天体は、地球の2倍近い質量を持っていたのだ。
 やがて地球は様々な超常現象に見舞われる。月の軌道も安定することはなく、やがて地球と衝突することがわかる。かつて恐竜を絶滅に追いやった隕石は直径10キロクラスであった。もしも直径100キロクラスの天体が落ちてきたら、地球の生態系は絶滅の危機に陥るだろう。今度落ちてくる「月」は、直径3500キロ以上である。衝突すれば、地球は無くなるだろうと思われた。

 このような設定に、様々な人間模様を絡めてある(こういった設定は好みだし、けっこうちゃんとSFしている)。そして、予定調和的なハッピーエンドでも無い。まあ無いと断言するとうそになってしまうけれど、少なくとも安直ではなかった。

 うん。なかなかの良作。DVDが出たら観てみるのも良いかもしれない。

(視聴形態:NHK衛星ハイビジョン放送)

参考:あゆざかけい映画勝手にランキング

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コメント

後編だけ見ました。
なかなかにSFしていて、それでいて人物描写もしっかりしてて、おじいちゃん死んじゃったけどおじさんは実は優しい人だったりして、ラストはアレだけど、まぁ、いいお話しでした。
DVD 出たら買うかなー。再放送してくれたら録画して済ますんだけどなー。

投稿: くりにゃー | 2009年4月12日 (日) 09時32分

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