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2009年5月 6日 (水)

システムエンジニアが顧客の現場に行くということは…中間感想「はじめての上流工程をやり抜くための本」

 まだ読了はしていないけれど、昨日より読んでいる「はじめての上流工程をやり抜くための本」(著:三輪一郎)は、いろいろな含蓄があり、読み進めるたびに「そうだよなー」と頷くことしきりである。

 僕が勤める会社はユーザ系SI企業であり、僕の所属部署も親会社のある部門の業務システムについて開発/保守を行う部署である。親会社側の本店さんの業務システム担当部署から要求や要件を得て仕事をするスタイルとなっている。

 一時期は険悪化していたこともあったけれど、ここ数年はお互いに出向者を出すなどして人材交流も行い、かつ勉強会等をお互いに実施するなど、大変良好な関係を築いている。その証拠に、親会社の支社などの「現場」へ見学に連れて行ってくれる機会も増えている。

 これは大変良いことであるのは確かだ。業務システムを担当する我々のような立場からすれば、ユーザ側の声を聴く機会は貴重である。まさにユーザ系システム企業がアドバンテージを取れ得る領域である。

 それでも…。
 特に現場見学の話は、けっこう急に来ることが多い。たいてい、主に若手を中心にメンバーが構成されて、親会社の本店の担当者と共に現場に行く。
 僕はこの現場見学の対応の仕方に、ずっと違和感を覚えてきた。率直に言うならば「急に行ってくれと言われてもものすごく困る」→「できれば行きたくない」と思ってしまうのである。

 そのもやもやした思いの原因を、この本は言い当てている。ああそのとおりだ。

 つまり、現場へ行くと行っても、立場としてはSEとして行くことには変わりはないのだから、白紙のノートを持って行くような状況はとても辛いということなのである。

 現場に行くのであれば、事前に相応の情報収集をして、「質問したいことを列挙するだけではダメ」で、業務改善提案(仮説でも)を準備して、もっと戦略的にインタビューする姿勢で行かないと、こちらも現場担当者も双方が損をすることになる。この本に書いてあることだ。

 現場から見て「基幹系業務システムを開発している会社の人が来た」または「システムの人が来た」ということは、どういう状況なのか…。
 現場の人は、SEの人に対して、システムのことなら何でも知っていて、こちら(現場)から問題を提示すれば、たちまちのうちに解決策を見出してくれる、そんな幻想めいた期待を持ってしまうものなのだ。無論、現実はまったく異なる。業務システムは一般論では勉強できない部分なので、SEからしてもブラックボックスなのである。また、こちらもスーパーSEでもない限り、夢のようなスキルは持っていない。

 いかに相互交流を深めても、立場の違いは歴然としてある。SEの側は、常に何かを提案することが求められるのだ。
 にも関わらず、漫然と準備も無く現場に「行かされる」ような状況が多すぎる。これでは、こちらもごくごく初歩的な質問しかできないし、現場の人の返答に対しても、そこから先の言葉を言うことができない。これでは、現場の人もがっかりするし、こちらもせっかくの機会を無駄にしてしまうことになる。

 つまり現場に行くのであれば、相応の時間をかけてしっかり準備をするべきなのだ。

 …。

 まだ読了していないけれど、この本には良いことが書いてある。できれば、若手のみならず、上流工程を何度も経験してきた人にこそ、読んでもらいたいと思った。

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