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2009年9月26日 (土)

映画感想番外:銀河鉄道999

 以前にも書いたけれど、最近は「Sayonara」(メアリー・マグレガー)「星空のエンジェル・クイーン」(デラ・セダカ) 等の松本零士原作作品のアニソンをよく聴く。今日もクリニックの待合室でiPodを首から提げて、それで聴きがてら、ケータイで劇場版銀河鉄道999の感想などを検索する。圧倒的に多いものとしては、やはり鉄郎とメーテルが美しいBGM「終曲-別離そして新たなる出発」の中で別れるシーンが感動的だという感想。僕もそういう感想を読むと「そうだよなぁ」と感じ入り、それだけで涙ぐみそうになる。(実際に涙が出てきた)

 やはりあのラストシーンはすばらしい。
 その美しき音楽と、声優である野沢さんと池田さんが泣きながら演じていたという二人のラストシーン。そして、夕暮れの中去り行く蒸気機関車C62の姿をした銀河超特急999号…。映像は敢えてぼかしが入っており感情を高まらせる。そこに城達也さんのナレーションが被さって行く。

「いま 万感の思いをこめて汽笛が鳴る
 いま 万感の思いをこめて汽車が行く
 ひとつの旅は終わり
 また あたらしい旅立ちがはじまる
 さらばメーテル さらば銀河鉄道999
 さらば 少年の日よ… 」

 鉄郎の後姿と夕日。
 光の線となった999号が軌跡を描きながら、
 やがて消え行く。
 BGM「終曲-別離そして新たなる出発」が、
 静かだけれど力を込めて終わる。
 999号の汽笛が、そこに響く…。
 一陣の風が吹く…。

 ここでゴダイゴの「Galaxy Express 999」が流れ出してエンドロール。

 すごい。とてもとても長いエピローグのはずなのに、ずっと気持ちを高ぶらせながら、これでもかと観る者の叙情的な部分を揺さぶる。

 …。

 クリニックから帰って来て、思わずDVDを引っ張り出して観て、ボロボロ泣きました。

●銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)
 監督:りんたろう 製作総指揮:今田智憲
 脚本 石森史郎 音楽:青木望
 原作・企画・構成:松本零士
 出演(声):野沢雅子、池田昌子
       肝付兼太、田島令子
       井上真樹夫、他
 1979年 日本
 (アニメーション作品)

 30年も前の作品なんだなぁ。でも惑星メーテルの崩壊シーン等、再現不可能ではないかとも思える奇跡的な品質のアニメーションでもある。そういう意味では、この5年後に公開される「超時空要塞マクロス」劇場版をも、部分的になら凌駕するかもしれないレベル。本当にすごい作品。

参考:あゆざかけい映画勝手にランキング

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